
「自己分析をやっているけど自分に強みや長所が結局よくわからない」
「転職や就職で使える強みや長所ってどうやって見つけたらいいの?」
このようなお悩みを、徹底的に解消していきます!
- 自己分析で強み・長所を見つけるための具体的な方法がわかる
- 強みや長所の転職や就活への活かし方がわかる
自分では当たり前にできていることが多いのでなかなかわかりづらいのが強みと長所です。
この記事を読むことで、自己分析によって強みや長所を見つけて、あなたが最も活躍できる環境を明確にするための方法がわかるようになります!
元々キャリアコーチングの会社で働き、今はコーチングの会社を経営する私が、自己分析によって強みや長所を見つけるための具体的なやり方を解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください!


山田 夏輝
コーチング事業を運営する会社を経営。コーチング会社と英語コーチングの会社のCMOも兼任。ポジウィルで元キャリアコーチとして勤務。コーチング実績は300人・600時間以上・満足度9.1。GCS認定プロフェッショナルコーチ。
強みと長所は何が違うのか


自己分析をしていると、「強み」と「長所」がごちゃごちゃになって、何を整理すればいいのかわからなくなることってありますよね。
でもこの2つ、実はちょっとだけ意味が違うんです。ここでしっかり違いを押さえておくと、あとから自己PRを作るときにもスムーズになりますよ。
強み | 長所 | |
---|---|---|
意味 | 結果や成果につながる、再現性のある能力 | 性格・人柄・資質としての良い面 |
特徴 | 行動・実績に表れやすい | 内面的な傾向や印象として伝わりやすい |
例 | 論理的思考力、提案力、継続力、調整力 | 明るい、まじめ、優しい、気配りができる |
「強み」とは、ある目的に向かって成果を出すときに発揮される能力のことです。たとえば「状況に合わせて考えを切り替えられる柔軟性」や「地道に積み重ねていける継続力」などがそれにあたります。
一方で「長所」は、自分の性格や人柄として表れる“良いところ”という意味合いが強め。たとえば「明るい」「まじめ」「気配りができる」などがその例です。



強みと長所の違いを理解しておくことで、転職や就職でアピールするものを間違えづらくなります。
強みや長所がわかることの5つのメリット


自己分析をしても、なかなか自分の強みや長所が見えてこない。そんな悩みを抱える人は多いです。でも、それらがわかったときに得られるメリットを知ると、ちょっと気持ちが前向きになるかもしれません。
ここでは、強みや長所を見つけた人が感じやすい5つのメリットを紹介します。
自信を持って行動できるようになる
小さな自信でも、それが積み重なることで行動力が上がっていきます。
就活や転職など、緊張しやすい場面でも落ち着いて行動できるのは、この“言語化できている根拠のある自信”があるからです。
自分に合った仕事や職場を選びやすくなる
たとえば、人と話すのが得意な人は営業や接客に向いているかもしれませんし、細かい作業が好きなら事務や企画職が合うかもしれません。
自分に合わない仕事を選ばずに済むので、ストレスも少なく、長く続けられる環境を見つけやすくなります。
- 働くストレスが大きく減る
- 活躍できるので年収アップが狙える
- 周りの人から信頼されて上司や同僚との人間関係がよくなる
キャリアの方向性を決めやすくなる
なんとなくで仕事を選んだり、目の前の求人に飛びついたりしていませんか?
方向性がはっきりすれば、転職や就職の選択肢も絞りやすくなって、迷わずに進めるようになります。
面接や履歴書での自己PRが説得力を持つ
「自分の強みってなんだろう?」とモヤモヤしたままだと、履歴書や面接でも話に自信が持てませんよね。
しかも、実体験と結びつけて話せると、面接官からも「この人は信用できそう」と思ってもらえる確率がグッと上がります。
周囲との比較や不安から解放されやすくなる
「自分にはこういう良さがある」「自分のペースで成長していけばいい」と思えるので、無理に誰かと競う必要がなくなります。
心が安定して、結果的に良いパフォーマンスにもつながるんです。
自己分析をしても強みや長所がわからない原因


「自己分析を頑張ってるのに、結局なにも見つからない…」と感じる方は少なくありません。でも、それはあなたに強みがないわけではなく、見つけ方にちょっとした“つまずきポイント”があるだけなんです。
ここでは、自己分析で強みや長所が見えにくくなる3つの原因を紹介します。
自分にとって“当たり前”すぎて強みと認識できない
強みは、意外と“自分が普段ふつうにやっていること”の中に隠れています。だからこそ、本人にとっては「これって強みなの?」と気づきにくいんです。
でも、まわりから見れば「それ、すごいよ!」と思われていることもたくさんあります。
自分にとって当たり前の行動や考え方を疑ってみるのが、強み発見のヒントになります。



他の人に聞いてみたら「誰もそこまでできていなかった」ということはよくあります。
ネガティブな自己認識にとらわれている
過去の失敗やうまくいかなかった経験があると、「自分なんて…」とつい否定的に考えてしまうことがありますよね。
でも、そのネガティブな捉え方が、強みを見つけにくくしている原因になっていることもあるんです。
完璧じゃなくても、努力してきたことや少しでも前に進んだ経験には、ちゃんと価値があります。
ネガティブな自己認識 | 事例 |
---|---|
全か無か思考(極端な白黒思考) | 「完璧にできなかったから、自分はダメな人間だ」 |
マイナス化思考 | 「周りにほめられたけど、お世辞だと思う」「誰でもできることでしょ」 |
レッテル貼り | 「自分は飽きっぽい性格だから、強みなんてない」 |
べき思考 | 「もっとスゴい強みを持ってないと評価されないはず」 |
他人比較 | 「あの人と比べたら、自分の強みなんて取るに足らない」 |
他人からのフィードバックを取り入れていない
自己分析を一人で進めていると、視野がせまくなってしまいがちです。そんなときは、まわりの人の言葉を参考にしてみてください。
「あなたいつも気がきくよね」「一緒にいると安心する」など、他人の何気ない一言に、あなたの強みのヒントが隠れていることがあります。
客観的な視点を取り入れることは、とても大切です。
自己分析で強みや長所を見つける5ステップ


原因がわかったところで、次は「じゃあ、どうすれば強みを見つけられるの?」という具体的な方法を紹介します。
ここでは、自己分析が苦手な人でも取り組みやすい、5つのステップに分けて解説していきますね。
過去の成功・やりがいを感じた経験を洗い出す
まずは、これまでの人生で「楽しかった」「うまくいった」「まわりに感謝された」など、ポジティブな経験を思い出してみましょう。
学生時代でも社会人経験でも日常生活でもOKです。
肩の力を抜いて、自分が少しでもうれしかったエピソードをいくつか書き出してみてください。そこに強みのヒントがあります。
- 学生時代、文化祭でリーダーを任され、メンバーをまとめて無事に企画を成功させた
- 期限が短いプロジェクトで優先順位を決めて段取りし、納期に間に合わせた
- 新人教育を任され、相手の性格に合わせた指導で成長をサポートできた
- 趣味で続けているランニングを3年間休まず継続している



成功の規模は関係ないので、とりあえず少しでも思いつくものを挙げてみましょう!
そのとき自分がとった行動・考え方を整理する
思い出したエピソードに対して、「そのとき自分はどんな行動をしたか?」「なぜそう考えて動いたのか?」を振り返ってみましょう。
ここでのポイントは、“結果”ではなく“プロセス”に注目すること。
どんなふうに工夫したのか、どんな価値観で判断したのかを言葉にすることで、自分らしさが見えてきます。
先ほどの「新人教育を任され、相手の性格に合わせた指導で成長をサポートできた」を事例に挙げると、
どんな行動をしたか? | 「まず相手の様子や言葉づかいをよく観察して、緊張しやすいタイプか、積極的なタイプかを見極めるようにした」 「理解の速さに合わせて説明の仕方や声かけの頻度を変えた。焦っている新人には“できているところ”を先に伝えてから指導するように心がけた」 「週1回の振り返り面談を設けて、不安や困っていることを自分から言いやすい環境をつくった」 |
なぜそう考えたか? | 「相手の性格やペースに合わせることが、結果的に一番の成長につながると思った」 「指導は“正しさを伝えること”より“安心して動ける環境を整えること”の方が大事だと感じた」 「自分が新人のときに感じた“相談しにくさ”を思い出して、それをなくしたいと思った」 |
共通点や特徴を言語化してみる
いくつかの経験を分析したら、そこに出てくるあなたの特徴を洗い出してみましょう。
「人との調整がうまい」「つい丁寧にやってしまう」「目標に向かって努力する」など、繰り返し出てくる傾向があれば、それはあなたの強みかもしれません。
同じパターンがあると、自己理解の解像度が一気に上がります。



複数の事例で共通するものがあれば、あそれがあなたの強みや長所である確率はぐんと高まります!
実際の行動・実績と結びつけて表現する
強みを見つけたら、次はそれを“相手に伝わる形”に整えていきます。
たとえば、「私は継続力があります」とだけ言っても伝わりませんよね。「半年間、毎日欠かさず日報を提出し続けました」など、具体的な行動や数字をセットにすることで、説得力がグンと増します。
転職や就活での自己PRにもそのまま活かせます!
- Point(結論:あなたの強み)
- Reason(その強みの理由・背景)
- Episode(具体的なエピソード・行動)
- Point(最後にもう一度、強みとそれが活きる場面を補足)
他人からのフィードバックと照らし合わせる
最後の仕上げとして、自分が見つけた強みが、まわりの人の印象と一致しているかを確認してみましょう。
「私ってどんな強みがあると思う?」「まわりから見て、どんな人に見える?」といった質問を家族や友人に投げかけてみてください。
他者の言葉と自分の分析が重なると、大きな自信になります。
強みや長所だけでなく自己分析の方法をもっと知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください!


【一覧】よくある強みや長所


「強みを見つけよう」と言われても、そもそもどんなものが“強み”と呼ばれるのかピンとこない人も多いはず。そんなときは、代表的な例を見てみるのが近道です。
ここでは、実際に就活や転職の場面でもよく使われている強み・長所をカテゴリ別に紹介していきます。あなた自身に当てはまりそうなものがあるか、チェックしながら読み進めてみてください!
カテゴリー | 強み・長所の例 |
---|---|
コミュニケーション・対人関係 | 傾聴力、共感力、協調性、気配り、調整力、チームワーク、雰囲気づくり、巻き込み力、柔軟なコミュニケーション、信頼関係を築く力 |
行動力・挑戦力・実行力系 | 主体性、実行力、決断力、行動が早い、チャレンジ精神、粘り強さ、スピード感、率先して動ける、最後までやり抜く力、突破力 |
計画力・分析力・思考力系 | 計画性、論理的思考力、段取り力、問題解決力、データ分析力、優先順位付けの力、多角的に考える力、ミスを減らす工夫、仕組み化の発想、改善提案力 |
継続力・自己管理・真面目さ系 | 継続力、コツコツ型、真面目さ、自己管理能力、ミスが少ない、几帳面さ、丁寧な仕事、時間管理が得意、計画を守る力、忍耐力 |
その他(クリエイティブ・感性・独自性など) | 発想力、想像力、デザイン感覚、ユニークな視点、空気を読む力、感受性の豊かさ、表現力、柔軟な発想、ニーズをくみ取る力、美意識 |
どうしても強みや長所が見つからない時はコーチングの活用がおすすめ


いろいろやってみたけど、どうしても「これだ!」という強みが見つからない…。そんなときに頼りになるのが、コーチングという選択肢です。
最近ではキャリアに特化したコーチングサービスも増えてきていて、自己分析が苦手な人でも“自分らしさ”を一緒に見つけてもらえるんです。
強みや長所を見つけるのにコーチングの活用がおすすめな理由は以下の通りです。
- プロの質問で、自分でも気づかなかった一面が見える
- 様々な経験からできたあなたらしさを明確にできる
- 強みをキャリアにつなげる視点までサポートしてくれる
- 転職や就活の具体的なサポートもしてもらえる
ほとんどのコーチングサービスが無料でキャリアの相談ができる場を設けているので、少しでもモヤモヤしているという方はぜひ活用してみましょう!


自己分析で強みや長所を見つけるときによくある質問


自己分析で強みや長所を見つけるときによくある質問とその回答についていくつかご紹介させていただきます!
まとめ:【一覧付き】自己分析で強み・長所を見つける5ステップ|やり方がわかれば就活・転職がうまくいく!
自己分析で強み・長所を見つけための具体的な方法を5ステップで解説しました。
強みや長所を明確にできると、自分に自信が持てて活躍できる環境がわかるのでキャリアアップにも繋がります。
ぜひ本記事の内容を参考に、あなたに強みや長所を明確にするために手を動かしてみましょう!



どうしても難しい場合はコーチングであなたの考えを引き出してもらいましょう。




「行動したいのになかなかできない」「達成したい目標がある」という方は、以下の特典もぜひチェックしてみてください!