
「大手企業からベンチャー企業への転職って実際どうなの?」
「大手企業からベンチャー企業への転職ってリスクが高いけど、どんな人がするべきなの?」
このようなお悩み・疑問を、徹底的に解消していきます!
- 大手企業からベンチャー企業に転職をするリアルなメリットとデメリットがわかる
- 大手企業かベンチャー企業か、あなたに合った企業が明確になる
大手企業からベンチャー企業への転職は、まさに新しい世界に飛び込むような環境の変化があります。
この記事では、大手からベンチャー企業に転職する際のメリットやデメリット、それぞれの特徴について、大手の証券会社からベンチャー企業への転職を果たした私の実際の体験談に基づいて解説します。
実際の体験談を交えながら、大手とベンチャーの対比や違いに焦点を当て、ベンチャー企業に向いている人についても解説をしていきます。
ベンチャー転職に悩んでいる方は、ぜひ本記事の内容を参考に新しい世界に飛び込むかどうかの判断基準にしてみてください。


山田 夏輝
コーチング事業を運営する会社を経営。コーチング会社と英語コーチングの会社のCMOも兼任。ポジウィルで元キャリアコーチとして勤務。コーチング実績は300人・600時間以上・満足度9.1。GCS認定プロフェッショナルコーチ。
大手企業とベンチャー企業の違い


具体的に、大手企業とベンチャー企業はどんなことが違うのか。
大きな違いについて、「裁量権の多さ」「働き方の柔軟さ」「福利厚生や給料」といった観点から3つご紹介します。
裁量権の多さ
大手企業では、一般的には業務が細分化され、各担当者が限定的な業務に従事することが多いです。そのため、裁量権は限られ、上層部の指示やプロセスに基づいて業務が進無ことが多いです。
一方で、ベンチャー企業は規模が小さいため、一人ひとりのメンバーに与えられる裁量権が大きい傾向があります。プロジェクト全体に関わることが多く、自ら積極的にアイディアを出し、実行することが期待されます。
働き方の柔軟さ
大手企業では一般的には何時から何時まで働くといったように、働き方に関しては定型的なものが多いです。フレックス制などがどんどん導入されてきてはいますが、まだまだ働き方の柔軟性は低いと言えるでしょう。
ベンチャー企業は柔軟性が求められることがあり、フレックスタイムやリモートワークなど、柔軟な働き方が一般的です。メンバー同士のコミュニケーションも活発で、アイディアの共有や意見交換が自由な雰囲気が広がっています。
福利厚生や給料
大手企業は、福利厚生や給与水準が比較的高く安定している傾向があります。社会保険や退職金制度など、安心して働くための制度が整っていることが多いです。
ベンチャー企業は規模が小さいため、大手企業に比べて福利厚生や給与が劣ることがあります。ただし、成果に応じた報酬や株式オプションなど、将来の成長に連動する報酬制度が用意されることがあります。
大手企業とベンチャー企業にはそれぞれ異なる特徴があり、どちらが良いかは個々の価値観やキャリアの方向性によります。



あなた自身のキャリアプランや適正に応じて、適した環境で働くことが大切です。
大手企業からベンチャー企業に転職する4つのメリット


大手企業からベンチャー企業に転職をするとどんなメリットがあるのかということについて解説をしていきます。
裁量のある仕事ができ成長できる
大手企業では通常、業務が細分化され、個々の担当範囲が明確です。
しかし、ベンチャー企業は規模が小さいため、一人ひとりの裁量が大きく、幅広い業務に携わることができます。
そのため、自ら考え、行動し、経験を積むことで急速な成長が可能です。



自分で考えて動く力が求められますが、その分大きく成長できます!
働き方が柔軟で自由度が高い
大手企業では通常、固定された労働時間や労働場所を指定されるといったケースも多いです。
しかし、ベンチャー企業は柔軟な働き方を奨励する傾向があります。フレックスタイムやリモートワークなど、自身のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。



朝から働いて夜は副業をするなど、柔軟な働き方もベンチャー企業によっては可能です。
会社経営の視点を持つことができる
大手企業では、個々のポジションが明確で、かつ会社としての規模も大きいため、全体像を把握しにくいことがあります。
しかし、ベンチャー企業では1人1人の責任が大きく、常に会社全体の経営の視点も持った上で働くことが求められます。
これにより、ビジネス全体の理解が深まり、会社経営の視点を持つことができます。



将来独立を考えている人にとっては大きなメリットでしょう。
成果主義でモチベーションが上がりやすい
大手企業では昇進や評価が一定のルールに基づいて行われることが多いですが、ベンチャー企業は1人1人の成果が重要視されます。
実績を上げることで評価され、その成果が給与やポジションに直結しやすいため、モチベーションが高まりやすいです。
自分の力でどんどん昇給やキャリアアップを狙っていきたいという方にとっては、モチベーションの上がる環境と言えます。
20代の転職やり方については、以下の記事でも紹介をしているのでぜひ参考にしてください!


大手企業からベンチャー企業に転職する4つのデメリット


反対に、大手企業からベンチャー企業に転職をするデメリットも存在します。
いくつかベンチャー企業への転職のデメリットも見ていきましょう。
福利厚生や給料が充実していない
大手企業は規模が大きく、一般的には福利厚生や給与面での待遇が充実していることが多いです。
しかし、ベンチャー企業は規模が小さいため、これらの待遇が大手企業に比べて劣ることがあります。
社会保険や退職金制度、給与の水準など、しっかりと自分が求める水準に達しているか確認してから、ベンチャー企業への転職を検討することが必要です。



大手企業とベンチャー企業で感じた一番の差はこの福利厚生の部分かもしれません。
長時間働かされる可能性がある
ベンチャー企業は働く仕組みが整っていなかったり、1人1人の役割や業務量が多くなることで、労働時間が長時間になることもたくさんあります。
中には終電まで働く、土日も働くといったベンチャー企業も存在します。
ワークライフバランスを大切にする方は、これを考慮して転職を検討する必要があります。



私もベンチャー企業で働いていた時は毎日終電で帰るといったこともざらにありました。
変化が激しくストレスになる
ベンチャー企業は市場の変動に敏感で、急速な変化が起こることがあります。
業界のトレンドや企業の戦略が急激に変わることで、仕事が安定しない状況が生まれる可能性があります。
これにより、変化に耐性がない方にとっては大きなストレスを感じることがあります。



私もベンチャー企業で働いていた時は、週に1回自分のポジションが変わるといったこともありました。
研修制度が整っていない企業も多い
大手企業は研修制度が整備されており、新入社員や転職者に対してきめ細かいサポートが行われることが多いです。
しかし、ベンチャー企業は人員や予算の関係で研修制度が整っていないことがあります。
自分自身で考えて成長していく必要性が高いため、研修やメンター制度などでみっちり教えてほしいという方にとっては不向きかもしれません。
ベンチャー企業で働く特性のある人の特徴


ベンチャー企業である程度ストレスなく、結果を残せる人の特徴はどのようなものなのでしょうか?
ベンチャー企業で働く特性のある人の特徴について解説していきます。
自分で考えて動ける主体性がある
ベンチャー企業は大手企業に比べて組織が小さく変化が激しいため、より柔軟性が求められます。
そのため、主体的に考え、主体的に行動できる人材が重宝されます。
与えられた仕事だけでなく、自分から動いて企業に対して価値を残せる人がベンチャー企業では成果を残しやすいです。



「仕事は自分で取りに行くもの」という姿勢が評価されやすい環境です!
給料や労働時間よりも自分の成長を優先したい
ベンチャー企業は成長段階にあるため、大手企業よりも給料水準や労働時間が優遇されることは少ないかもしれません。
しかし、その代わりにベンチャー企業では自分の成長や経験値の向上にが期待できます。
経済的なメリットよりも自己成長を優先したい人にとっては魅力的なポイントです。



「将来独立を考えている」「若いうちにバリバリ働いてスキルアップしたい」という方にはおすすめの環境です。
変化を楽しめる
ベンチャー企業は市場の変動に敏感で、瞬時に戦略を変更することが求められます。
よって、変化を楽しんで受け入れ、柔軟に対応できる人材がベンチャー企業に適しています。
変化に対する適応力やストレス耐性があり、新しい状況にワクワク感を覚えることができる方は、ベンチャー企業で働きがいを感じるでしょう。



安定思考の方や仕事第一ではない方は、ベンチャー企業の変化の早さがストレスになってしまうかもしれません。
ストレス耐性がある
成長中の企業は常に課題や厳しい状況に直面します。中には倒産の危機といった状況に追い込まれるベンチャー企業も多くあります。
そのため、環境の変化や長時間労働からくるストレスに対して耐性のある方の方がベンチャー企業で働く素養があると言えます。
ストレス耐性があり、困難な状況でもポジティブに考え、解決策を見出せる人材がベンチャー企業では成果を残しやすいです。
大手からベンチャー企業への転職で準備したいこと


実際にベンチャー企業に転職をするときはどんな準備をしたらいいのかということについて解説をしていきます。
自分のキャリアプランを明確にする
大手企業からベンチャー企業への転職は、安定性や大手という肩書きを捨てるという見方もできます。
よって、一度立ち止まって慎重に自分のキャリアプランを明確にし、どのようなスキルや経験を積みたいかを考えましょう。
ベンチャー企業では、多岐にわたる業務に携わることができる反面、自分の将来像を意識した選択が重要です。
キャリアプランを明確にするためにはキャリアコーチングの利用がもっともおすすめなので、以下の記事も参考にしてください!


企業の業績をしっかり確認する
ベンチャー企業は安定している大手企業と比べて、業績の不確実性が高いことがあります。
転職を考える際には、企業の業績や将来性を注意深く調査しましょう。
ベンチャー企業といえど、すぐに倒産してしまうような会社に行きたいとは思わないはずですよね。過去の業績や成長戦略、競合他社との差別化などを確認することで、より安心して選択できます。



業界の将来性も合わせて確認するとより効果的です。
経営者も含めて働く人の雰囲気やカルチャーを知っておく
ベンチャー企業の雰囲気やカルチャーは、大手企業とは異なる場合があります。
転職前には、企業のウェブサイトやSNS、従業員の声を参考にして、働く人たちの雰囲気やカルチャーを把握しましょう。
ベンチャー企業は人数も少人数なため、会社としての雰囲気の影響を強く受けます。ベンチャー企業の特有の価値観や風土に適応できるかが、スムーズな転職の鍵です。



ベンチャー企業で働いていた時は、経営陣との距離の近さに驚きました!
大手からベンチャー企業に入社する前の確認事項


大手で働きながら「もっと裁量のある環境でチャレンジしたい」と感じて、ベンチャーへの転職を考える人は増えています。
ただし、カルチャーも環境も大きく異なるため、転職前に確認すべきポイントがあります。
ここでは、失敗を避けるために押さえておきたい事前チェック項目を紹介します。
給料や労働時間などの待遇面
まずは待遇面の変化を理解することが大切です。
大手からベンチャーへ移ると、年収や福利厚生、残業時間などの労働条件が大きく変わる場合があります。
ベンチャーではストックオプションや成果連動型の報酬体系が採用されていることもあるため、給与の仕組みや昇給のルールを事前に確認しましょう。
また、残業の実態やリモートワークの可否など、ライフスタイルとのバランスも重要な判断材料になります。
求人票に書かれた年収や福利厚生をチェックし、面接時には昇給・賞与の基準や残業時間について具体的に質問しましょう。また、OpenWorkや転職会議などの口コミサイトで現場の実態も調べておくと安心です。
会社の業績や将来性
次に、企業の成長性と経営の安定性をしっかり見極めましょう。
ベンチャーの魅力は成長フェーズに関われることですが、裏を返せば事業の安定性にはリスクが伴います。
直近の資金調達状況、黒字・赤字の推移、サービスの競合優位性などを調べることで、将来的な成長性やあなたが貢献できる余地が見えてきます。
未上場なら「PR TIMES」や「TechCrunch」などで資金調達ニュースを探しましょう。上場企業ならIR情報(決算書類)で業績の推移を確認。競合との違いや成長戦略もチェックしておくとよいです。
会社や人の雰囲気
職場のカルチャーは、働きやすさに直結する大事な要素です。
大手では仕組みや制度が整っている一方、ベンチャーでは組織が未成熟なこともあります。
だからこそ、働くメンバーの雰囲気や、コミュニケーションのスタイル、自律性の求められ方などを確認することが必要です。
面接前にカジュアル面談を依頼すれば、リアルな雰囲気がわかります。また、現場社員のSNSや、会社の公式ブログ・noteなどからもカルチャーや働き方を読み取れます。
経営陣の実績や人柄
最後に、経営陣のビジョンやリーダーシップに納得できるかを見極めましょう。
ベンチャーはトップの意思決定が会社全体に強く影響します。
そのため、経営者や役員の過去の実績、業界での信頼性、そして「どんな未来を描いているか」への共感が非常に重要です。
代表や役員の経歴はLinkedInで、価値観や考え方はXやVoicy、業界誌のインタビュー記事から読み解けます。「どんな未来を描こうとしているか」に共感できるかが重要です。
大手証券会社からベンチャー企業に転職した私の体験談


最後に、大手の証券会社からコーチングのベンチャー企業に転職をした私の実体験についてお話をさせていただきます。
新卒で入った証券会社では、経営者や法人の新規開拓営業をしていました。皆さんがイメージしていただくようなゴリゴリの証券会社の営業です。
大手の金融会社なので給料や福利厚生は満足のいくものでしたし、残業もそこまでなく働き方としてはそこまで大きな問題はありませんでした。
しかし、毎日上司から数字について詰められたり、毎日何百件と電話をかけるような雲を掴むような仕事のスタイルに嫌気がさしていました。
投資の勉強はして資格も取ってはいたけど、何となく「このままでいいのか」「ちゃんと成長できているのか」と不安になるようになりました。
そこで自分のキャリアについて真剣に考えるために、キャリアコーチングを受けることを決断しました。
コーチングによって自分自身のキャリアプランを決められたことによって、まさに安定といった大手の金融企業から、ベンチャー企業への転職を決断できました。
ベンチャー企業に入ってからは、その変化の激しさや働き方の柔軟さの違いに戸惑いましたが、自分で考えて行動ができる環境であったため、とても成長の実感がありました。
また、その経験が自分の会社を作ってからの知見やスキルになったと感じています。
同じように大手企業に入って、何となくモヤモヤしている方は、ぜひ本記事の内容を読んでみて、あなたなりの決断軸を作っていきましょう。
20代におすすめのキャリアコーチングサービスについては、以下の記事も参考にしてください!


大手企業からベンチャー企業への転職についてよくある質問


大手企業からベンチャー企業への転職についてよくある質問とその回答についていくつかご紹介させていただきます!
まとめ:【実体験】大手からベンチャー企業に転職|メリットとデメリットから適性がある人を解説
記事では、大手企業からベンチャー企業への転職に伴うメリット・デメリットや実体験を紹介しました。
大手企業からベンチャー企業への転職はチャレンジングなことである一方で、変化の激しい環境での仕事には挑戦が伴います。
転職を検討する際は、自身の目標や価値観を明確にし、リスクとリターンをバランス良く検討することが大切です。
本記事の内容を参考にして、あなたのベンチャー転職への決断をしてみてください!






「行動したいのになかなかできない」「達成したい目標がある」という方は、以下の特典もぜひチェックしてみてください!


