
「コーチングのフィードバックってどうやったらいいの?」
「コーチングスキルをより高めるためにフィードバックの具体的なやり方を知りたい」
このようなお悩み・疑問を、徹底的に解消していきます!
- コーチングにおけるフィードバックの意味とその効果がわかる
- コーチングのフィードバックを実際に使えるようになるための具体的にやり方がわかる
フィードバックはうまくできるようになると、クライアントに新しい視点を提供できたり、本音を確かめることができるスキルとなります。
今回はそんなコーチングのフィードバックについて、具体的な実践方法や身に付けるための方法を解説します!
本記事を読めばコーチングの中でも難易度が高いフィードバックについて理解でき、実践ができるようになるのでぜひ最後まで読んでみてください!


山田 夏輝
コーチング事業を運営する会社を経営。コーチング会社と英語コーチングの会社のCMOも兼任。ポジウィルで元キャリアコーチとして勤務。コーチング実績は300人・600時間以上・満足度9.1。GCS認定プロフェッショナルコーチ。
コーチングにおけるフィードバックとは


フィードバックとは、クライアントの話を聞いて感じたことを伝え、コーチが客観的な視点で気づきを与えるプロセスです。
クライアントの話を聞いて感じたことを伝え、コーチが客観的な視点で気づきを与えるプロセス
ただ単に指摘をするのではなく、相手の自己理解を深めたり、新しい視点を提供する役割を果たします。
ポジティブなことも、たとえネガティブなことであったとしても、正直にコーチが感じたことを伝えることで、クライアントは自分自身のことを客観視できるようになります。



コーチング中に多用するスキルではないですが、コーチングが行き詰まったり新しい展開を迎えるときに有効です!
そもそもコーチングの意味や効果について基本を押さえておきたいという方は、以下の記事からマッズは読んでみてください!


フィードバックスキルがもたらすコーチングの効果・メリット


コーチングにおいてフィードバックがもたらす効果やメリットは以下の通りです。
クライアントの視点を広げられる
効果的なフィードバックは、クライアントが今まで気づかなかった視点を提供します。
たとえば、クライアント自身が話していることと本音は異なる場合があり、それをクライアントに気づかせるのがフィードバックのスキルです。
クライアントの深層心理にある本心に正直に向き合ってもらうための役割をフィードバックは果たします。



フィードバックによってクライアントにとっては本当の自分を映し出す鏡のような役割を担います!
言葉には出ない本音を確かめられる
フィードバックを通じて、クライアントが普段言葉にしない本音を引き出すことができます。
たとえば、クライアントが目標に向かう中で不安を感じている場合、コーチがその感情を察してフィードバックすることで、本音を共有しやすくなります。
このプロセスは信頼関係を深めるだけでなく、クライアント自身が気づいていない感情や考えに目を向けるきっかけにもなります。



たとえネガティブなことであっても正直に伝えることで、より深いコミュニケーションができるようになります。
セッションの間の緊張感を緩和できる
セッションの中で緊張が生まれることはよくありますが、フィードバックはその緊張を和らげる手段にもなります。
ポジティブなフィードバックはそのままクライアントへの励ましになります。
緊張がほぐれることで、クライアントは自然体で話しやすくなり、セッションの効果が高まるでしょう。



セッションの一区切りでフィードバックを使うという場面も多いです!
コーチングのフィードバックの具体的な実践方法3ステップ


コーチングにおけるフィードバックを実践するための、具体的な実践方法について3つのステップに分けてご紹介します!
クライアントからフィードバックの許可を得る
フィードバックを始める際、まずはクライアントの許可を得ることが大切です。
「今の状況について少し私の視点をお伝えしても良いですか?」と聞くことで、クライアントは心の準備ができ、受け取りやすい状態になります。
許可を得ることで、フィードバックが一方的にならず、信頼関係を保ちながら進められるのがポイントです。
- 「私が感じたことをお伝えしてもいいですか?」
- 「今おっしゃっていたことについて私の視点をお伝えしてもいいですか?」
コーチが感じたことを伝える
許可を得たら、次にコーチが感じたことを伝えます。
このとき、正直に感じたことを伝えるようにしましょう。
たとえば、「私はあなたが〜について話していたときにとてもイキイキしているように感じました」と具体的に伝えることで、クライアントは自分の内側にある想いに気づくことができます。
フィードバックを受けてどう感じたかを聞く
最後に、クライアントがフィードバックをどう感じたのかを尋ねましょう。
「このフィードバックについて、どのように感じましたか?」と聞くことで、双方向のコミュニケーションが生まれます。
このステップは、クライアントが自分の考えを整理し、新たな行動につなげるきっかけを作るためにも有効です。
コーチングの基本スキルについてもっと知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください!


コーチングのフィードバックを使った具体的な会話例


コーチングでうまくフィードバックができると、クライアントに対して新しい気づきや視点を提供することができます。
コーチングでのフィードバックを使った具体的な会話例をご紹介します!



クライアントさん、昇進おめでとうございます!新しい役割にチャレンジしている今、どんな気持ちで取り組んでいますか?



ありがとうございます。まあ、特に問題なくやれていますよ。みんなもサポートしてくれていて、良い環境です。



そうなんですね。順調に進んでいるのは素晴らしいことですね。ただ、今のお話を聞きながら感じたのですが、言葉のトーンや表情から、もしかすると何か気になっていることがあるのではないかと感じました。どうでしょう?
・言葉のトーンや表情など、ポジティブな言葉とは異なる印象を受けたとフィードバックをする
・「私は〜と感じた」というIメッセージを使う



え?そうですかね…いや、たしかに新しい責任はちょっと大変ですけど、それも含めて頑張るつもりです。



ありがとうございます。新しい責任を前向きに受け止めている姿勢が素晴らしいと思います。ただ、私自身としては『ちょっと大変』という部分に少し引っかかりを感じました。そこについてもう少し詳しく聞いても良いですか?
・クライアントが発した言葉について感じたことをフィードバック



そうですね…実は、期待が大きすぎるんじゃないかって不安になるときがあるんです。失敗したらどうしようって思うこともあって。
・ここでクライアントの本音が出てくる
コーチングの中の一部の会話例となりますが、適切なフィードバックを伝えることで、クライアントが自分の内側にある本音を再認識できていますね!
コーチングでフィードバックをするときの注意点4つ


コーチングのフィードバックをするときは、いくつかの点に注意する必要があります。
フィードバックの際は以下の点を意識しましょう。
素直な気持ちで率直にフィードバックをする
フィードバックの基本は、素直な気持ちを率直に伝えることです。
「どう思われるか」と気にしすぎて曖昧な表現をしてしまうと、クライアントは本当の意図を理解できません。
たとえば、「私はここが特に良いと感じました」と自分の視点を明確にすることで、相手も納得感を持って受け取れます。
フィードバックによる押しつけをしない
フィードバックはあくまでクライアントに気づきを促すためのものです。
意見やアドバイスを押しつけてしまうと、クライアントは主体性を失ってしまいます。
フィードバックは「あなたは〜である」ではなく、あくまでコーチ自身が「私は〜と感じた」という目線で伝えるようにしましょう。
- 「あなたは心配しているようです」
- 「あなたはこうであるに違いありません」
- 「あなたはこんな行動をするべきです」
自分の直感を信じる
コーチングでは、直感を大切にすることが意外と重要です。
言葉には出ていなくても、表情や仕草からクライアントの本音が垣間見えることがあります。
その際、自分の直感を信じて、「今の発言で少し迷いがあるように感じました」と伝えると、クライアントの心の中にある気持ちを引き出すきっかけになります。
直感を信じることで、より深い対話が生まれるでしょう。



クライアントの対して感じた直感は意外と芯を捉えていることが多いです!
「考えたこと」ではなく「感じたこと」をフィードバックする
フィードバックを行うときは、「考えたこと」ではなく「感じたこと」を伝えるようにしましょう。
「分析的な意見」よりも、「私は〜と感じました」といった感覚的な表現のほうが、フィードバックやコーチの考えの押し付けにならないからです。
感じたことを正直に伝えることで、クライアントとの信頼関係も強化されます。
コーチングのフィードバックスキルを高める方法


コーチングのフィードバックスキルをさらに高めるためにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは以下のことを実践してみてフィードバックスキルを磨いていきましょう。
自分の直感を意識する
フィードバックスキルを磨く第一歩は、日々のコーチングで自分の直感を意識することです。
クライアントが発言する内容だけでなく、その背後にある感情や意図を読み取る練習をしてみましょう。
直感を言語化するのは最初は難しいですが、繰り返すことで徐々に自然にできるようになります。
直感を活かしたフィードバックは、クライアントに新たな気づきを提供します。



普段のコミュニケーションでも感じたことをメモしておくなど、直感を感じる意識を持つとさらに効果的です!
クライアントの言葉以外の要素もフィードバックするようにする
言葉以外の要素、たとえば表情、声のトーン、間の取り方などもフィードバックに含めることで、より深いコミュニケーションが可能になります。
「話しているときに少し間があったけど、何か考えていることがある?」といったように、観察から感じたことを伝えると、クライアント自身も気づきやすくなります。
これが、コーチングの質を大きく引き上げるポイントです。
- 表情
- 声のトーン
- 仕草
フィードバックのフィードバックも得る
フィードバックスキルを高めるには、クライアントからフィードバックの感想をもらうことも重要です。
「今のフィードバックはどのように感じましたか?」と聞くことで、相手がどのように受け取ったかを知ることができます。
このプロセスを繰り返すことで、自分自身のフィードバックの質を見直し、さらに改善するきっかけとなります。
コーチングのフィードバックスキルを身につけるには、実際にコーチがどのようにフィードバックをしているのか体験してみることも有効です!
気になる方は以下のコーチングサービスも活用して実際のコーチングを体験してみましょう!


コーチングのフィードバックについてよくある質問


コーチングのフィードバックについてよくある質問とその回答をご紹介します!
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まとめ:【会話例付き】コーチングのフィードバックとは|効果・伝え方をプロが解説!
コーチングのフィードバックについて、具体的なやり方やスキルを身につけるための方法を解説していきました!
コーチングでフィードバックができるようになると、クライアントに新しい気づきを提供できたり緊張感を緩和できたりします。
ぜひ本記事の内容を参考に、コーチングの基本スキルであるフィードバックをできるようになりましょう。





